■虚構世界とは何なのか
考察にあたり、まず最初に本作における「虚構世界」について
そのルールを確認せねばなるまい。
本作のほとんどを理樹たちが過ごすことになる虚構世界。
そこには重要なルールが設定されている。
以下、そのルールを順番に見ていこう。
■考察1
虚構世界の登場人物は4タイプに分かれる
※「クリエイター」の呼称は公式のものではありません。
(1)ゲームマスター:恭介(佐々美ルートでのクロ)
虚構世界を作り出した中心人物
虚構世界に対して、非常に強い権限を持ち改変を行うことが可能
気に入らない相手を退場させる(佐々美ルートのクロのように)ことも可能
(2)クリエイター:恭介、理樹、鈴以外のリトバスメンバー
虚構世界に対して、ある程度の権限を持ち、改変を行うことが可能。
改変できる強さは、本人が世界の秘密をどれだけ気づいているかによる。
(来々谷や美魚は、非現実的な現象まで起こしていた)
(3)プレイヤー:理樹、鈴(佐々美ルートでのクロ以外)
虚構世界に対する権限はもたない。
自分の意思をもち、その意思に従って行動することができる。
(4)ノンプレイヤーキャラ:リトバスメンバー以外
自分の意思を持たず、基本的には定められた通りの行動をとる。
ゲームマスター、クリエイターは NPCを自由に操ることができる。
(恭介がリフレインで古式を登場させたり)
・ただしゲームマスターとはいえ万能ではない。
(鈴ルートでの鈴の傷つき、スクレボエンドでの時風の敗北など)
・またゲームマスターを倒すことで、ゲームマスターになることができる。
スクレボエンドでの沙耶の台詞
「これからはあたしがこの世界のゲームマスターなんだ!!」
■考察2
虚構世界にプレイヤー以上として参加できるのは
現実世界で意識を失っている者のみである
このように主張する根拠はいくつもある。
・もっとも分かりやすいのは佐々美ルート。
恭介に対して、小鞠と鈴が「夢の中で教えてくれた」と言っている。
また恭介自身「現実では寝ているはず」と語っている。
・リフレインにおいても
恭介が現実世界で意識がある間は
「まるで世界にいないかのように」見えていた
= 虚構世界にはいなかった
■考察3
虚構世界にクリエイター以上として参加できるのは
現実世界に未練・後悔を残している者である
まずリトルバスターズというゲームの特性を思い出してほしい。
一度、攻略したヒロインは解放状態となり
(リフレイン終了までは)再攻略することができない。
※「解放状態」は公式の言葉
ここで気になるのが、何から「解放」されるのかという点である。
そこで各ヒロインのルートを思い返してみると
家族との確執だったり、母親への後悔だったり、いつか別れた”妹”だったり、現実世界に残した弱い妹だったり・・・
「もし、こうしていれば」というIF、
「こうだったらよかったのに」という願い、
それら”取り残された想い”こそが虚構世界を形作っていることが分かる。
そしてその”想い”が虚構世界の中で解消されることによって
虚構世界から消えていくことを「解放」と言われているようである。
■考察4
虚構世界での出来事は、ほとんど記憶としては残らない。
・佐々美ルートで小鞠もそのように「あまり覚えていない」ことを語っている。
・ちょうど夢から覚めたあとのような状態である。
これらの考察が、沙耶ルートの考察に大きな役割を果たしていく。。。
■リトバス関連記事
沙耶の考察すばらしいです!
リトバスは他にも謎が沢山あるのでよろしければ考察おねがします。
例えば、
・謙吾は誰の墓に行ったのか
・Refrainで真人を痛めつけた謙吾が恭介の部屋を訪れた時、「今のは誰だ?誰が心配している?いまは追求しないでおこう」と言っているが、心配しているのは誰か
・謙吾と古式に何があったか
・鈴の幼い頃のトラウマとは具体的にどんなことか
などなど
>通りすがりの者です様
長文、お読みいただきありがとうございました。
考察したいのは山々なのですが、
やり直す時間を今のところとれそうにありません。。。
他のサイトさまにも考察はあったかと思いますので
それらをご参照いただければと思います。