Tinderなどのマッチングアプリを見ていると、LINE IDを載せている女の子がときどきいることに気づく。
こういった記事などでタイプ分けがされているし、私もいろいろと試してみて、記事のような状況を確認していた。
しかし、その中でも特に
「最近授業が少ないです。お金が足りないからです。ですから、私はセックスサービスを提供します。サービスが必要ですか?」
という独特の言い回しをしてくる子が複数いることが気になっていた。
何か集団での詐欺なのか?それとも留学生の間で、そういう言い回しやノウハウの文面が出回っているのか?
気になったので、実際にやり取りしてみた結果が以下である。
ちなみに結論から言えば、やっぱり詐欺だった。
1. Tinderから友達追加してみる
まずはTinderから友達登録をして、適当なあいさつ。
詐欺か、売りでもなければ、確実に無視されるであろう適当なあいさつでも、きちんと返事が返ってくる。
2. すぐさま「セックスサービス」のお誘い
2,3回やり取りしただけで、たくさんのキレイな女の子の画像と「セックスサービス」のお誘いが送られてきました。
こんなかわいい子と、1万5千円で2時間何でもあり、と聞くと、つい払ってみたくなりますね笑
しかし、さらに価格交渉。1時間1万円なら大丈夫みたいです。激安。
3. 時間と場所がすぐ決まる
しかも示された住所は、東大の駒場キャンパス近くです。
「ひょっとして東大生?」みたいな期待をさせますね笑
4. いよいよ会えるか?と思いきや
目の前にあるコンビニに行って、V-precaを買うように言われました。このあたりから雲行きが怪しくなってきます笑
※ちなみにV-precaは、ライフカード社が発行しているネット決済専用のプリペイドカードです。VISAカードが使えるネットショップならどこでも使えるので、楽天やAmazonなど様々なネットショップで使えます。
V-precaの購入方法まで画像つきで親切に教えてくれます笑(知らなかったので勉強になりました)
コピー機で発行された用紙をレジに持っていってお金を払うとV-preca用のチケットが発行されます。
5. V-precaの写真を送れと言われる(完全に詐欺)
そして購入したV-precaを写真で撮って送れ、と言ってきます。
しかも「Vプリカ発行コード」(このコード番号が分かれば登録して使えてしまう)が見えるように送ってこいとのこと。
これで詐欺が確定しました。
6. 詐欺と分かったので適当にやりとり
詐欺を糾弾してみます。
けど、あたりまえですが詐欺とは認めません(笑)
相手が送ってきた画像をGoogle画像検索で検索したら、まったく無関係っぽい人が出てきたので、それも糾弾します。
あ、ちなみに出会い系で相手が送ってきた画像は、一度Google画像検索で調べると、詐欺の判別になります(笑)
7. 写真は別人だと言い出す(笑)
写真の本人確認を何度もすると、なんと「写真は私ではありません。」と言ってきました(笑)
詐欺は認めないけど、肖像権の侵害は認めるんかい。
まとめ:「セックスサービス」はやっぱり詐欺だった
「Vプリカ発行コード」が分かる写真を送ったら、それっきりブロックされて連絡が取れなくなったのでしょう。
そして「セックスサービス」という奇妙な日本語を使って連絡してくる「女の子」がたくさんいるというのは、そういう詐欺を集団で働いているやからが、複数のアカウントを使っているのだと思います。
Vプリカの利用には、電話番号が必要なので、警察とライフカード社(Vプリカの発行主体)が手を組んでおとり調査をすれば、少なくとも詐欺師の電話番号は分かるはずです。あとはキャリアに問い合わせれば登録情報も分かるでしょう。
ただ問題なのは、この詐欺師が日本国外にいる場合です。
日本語がしっかりしていないことから、おそらく海外の人が自動翻訳などを使ってやり取りしているように思われます。
そのため、仮に詐欺師が特定できたとしても、その逮捕にはICPO(国際警察)との協働が必要になってくるのだと思います。
たかが数万円の詐欺で、そこまで大事になるようには思えませんから、結局は野放しになってしまうのでしょう。。。
インターネットが広く世界中に浸透したことにより、グローバルなビジネスのハードルも下がりました。
その一方で、グローバルな詐欺や犯罪のハードルも下がってしまったことを感じた一件でした。
公的な力に頼ることができない以上、一人ひとりが注意して騙されないようにする他ありません。
自衛のお役に立てばとこの記事を書きました。参考になりましたら幸いです。
※類似のパターンで、Googleプレイカードや、iTunesカードを要求してくる例もあるようです。
※購入したVプリカは、スタッフがふるさと納税に使いました(笑)